はじめに:片づけられない私がこの本に出会った
「いつも部屋が散らかってしまう」「片づけてもすぐ元通り」「自分はズボラだから仕
方ない」──そんな悩みを抱えていた私が、なぎまゆさん著『「ちゃんとしなきゃ!」
をやめたら二度と散らからない部屋になりました』を読んで、大きく価値観が変わりま
した。
この本は、単なる片づけハウツー本ではなく、「頑張らなくても部屋が整う」考え方に
フォーカスしています。タイトルの通り、“ちゃんと”しなくても部屋は整うし、その方
が自分らしい暮らしができる。ズボラでもOK、むしろズボラだからこそできる収納術が
満載です。
今回は、本書の魅力を感想を交えながら紹介しつつ、読後に実感した「シンプルな生
活」「節約生活」との関係についても掘り下げていきます。
- はじめに:片づけられない私がこの本に出会った
- 本の基本情報
- 「ちゃんとしなきゃ」を手放すことで心が軽くなった
- ズボラでもできる収納術が満載
- モノを減らすことが「節約」につながった
- 家事の時短と心の余裕が生まれる
- シンプルライフと節約生活におすすめな理由
- まとめ 「ちゃんとしなきゃ」をやめることは、生き方を変えること
本の基本情報
著者:なぎまゆ
出版社:角川
出版年:2018年本の基本情報
「ちゃんとしなきゃ」を手放すことで心が軽くなった
本書の核心は、「“ちゃんと”の呪い」から自分を解放することにあります。
「毎日掃除しなきゃ」「収納は完璧じゃなきゃ」などの思い込みが、片づけを苦痛にし
ていたと気づかされました。
なぎまゆさんは、自身の経験をもとに“ゆるくてもいい”という視点を持つことの大切さ
を教えてくれます。特に印象的だったのは、「片づけのハードルを下げる」という言
葉。たとえば、「とりあえず洗濯物はカゴに入れるだけでOK」や「引き出しにざっくり
入れる収納」など、完璧を目指さない方法こそが継続のコツなのだと感じました。
この考え方は、単に部屋が片づくだけでなく、自己肯定感を高め、ストレスを減らす効
果もあると実感しました。
ズボラでもできる収納術が満載
「ズボラだから片づけができない」と思っていた私にとって、本書はまさに目から鱗の
連続でした。なぎまゆさんの収納術は、“手間をかけずに続けられる”を重視していま
す。特に参考になった収納術をいくつか紹介します
・引き出しの仕切りは使わず、アイテムごとにざっくり分類する
・ワンアクションで取り出せる収納(ふた付きボックスは避ける)
・生活導線に合わせて収納場所を決める
これらは、整理整頓に苦手意識を持つ人にとって非常に実践しやすい内容です。
そして、完璧じゃなくても「自分にとって快適」な空間づくりを目指すことが大切なの
だと学びました。
モノを減らすことが「節約」につながった
読後、私はすぐに実践を始めました。その第一歩が「モノを減らすこと」。
これまで「使うかもしれない」「高かったから捨てられない」と思っていたモノを手放
すことで、部屋が広く感じられるようになりました。そして、モノを減らすことは、結
果的に無駄な買い物をしなくなるという“節約効果”をもたらします。
必要なモノがはっきりすると、「今本当に必要なモノは何か?」と見極める力がつきま
す。つまり、浪費癖を自然に断つことができるのです。
また、モノが少ないと管理もラクになるため、掃除時間の短縮や収納グッズへの出費削
減にもつながります。これはまさに「節約生活」そのものだと感じました。
家事の時短と心の余裕が生まれる
ズボラ収納を取り入れることで、家事がとても楽になりました。
特に掃除や片づけにかかる時間が劇的に短縮され、その分、家族との時間や自分の趣味
の時間が増えました。
また、「片づけなきゃ」というプレッシャーがなくなることで、精神的にもゆとりが生
まれました。この“ゆとり”が、暮らしの満足度を高めてくれるのです。
「忙しい」「疲れている」からこそ、ゆるい収納術は最適解。自分を責めずに暮らしを
整えられる方法に、心から共感しました。
シンプルライフと節約生活におすすめな理由
この本を読んで感じたのは、ズボラでOKな収納術こそが「シンプルライフ」の本質に近
いということ。シンプルに暮らすとは、モノも思考もシンプルにすること。自分にとっ
て無理のない、心地よい暮らしをつくることです。
また、先述の通り「モノを減らす=買わない習慣がつく」という点で、節約生活とも親
和性が高いです。
・無駄な買い物をしなくなる
・掃除・収納グッズ代が減る
・時間の節約(=心の余裕)になる
このように、シンプルライフと節約生活を両立したい人には本書はおすすめできます。
まとめ 「ちゃんとしなきゃ」をやめることは、生き方を変えること
『「ちゃんとしなきゃ!」をやめたら二度と散らからない部屋になりました』は、単な
る片づけの本ではなく、「無理せずに暮らしを整える」という人生のヒントが詰まった
一冊でした。ズボラでもいい。完璧じゃなくていい。
そう自分を許せることで、部屋も心も整っていきます。
「シンプルな生活をしたい」「無理のない節約を続けたい」と感じている人にとって、
本書は暮らしを見直す大きなきっかけになるはずです。